フェイクニュースと情報リテラシー。

トランプ大統領が就任して、1年。


同大統領が就任してから、

「Fake News」なる言葉がよく使われるようになった。


大統領がCNNを糾弾するのに使ったことで流行った言葉だが、

かく言う大統領陣営も数々の「オルタナティブ・ファクト」を

発信して来たわけだから面白い。


ということで、身近なフェイクニュース(というより、デマ?)について。


***


子育てをするようになって、育児書は一冊買ったのだが、

やはり本には網羅性に限界があるので

「情報が欲しい」と色々なサイトをクルーズすることが多くなった。


ここで必ずと言っていいほど、ヒットして来るのが、

所謂「ママサイト」。


例えば、

「乳児」「うんち」「緑」とか

「新生児」「湿疹」「治し方」とか。

とにかく、気になったことを入れると、

必ずや何らかのサイトが答えてくれる。


あまりに痒い所に手が届くし、

どんなに細かいことでも、変なことでも、

私の疑問ってどこかの誰かもぶつかってる疑問だったんですね、と思う。


ところが、これら便利な「ママサイト」的なもので気になるのは、

根拠があるのかないのかわからない情報が多いということだ。

監修者が明記されていたり、論文等の出典が記載されていれば良いのだが・・・。


妊婦時代から、色々検索するにつけ、

え、それって本当なのだろうか・・・と思うようなものが多々あった。


その最たるものにツッコミを入れてくれている

森戸やすみさんなる小児科医さんの記事

「その母乳情報、大丈夫ですか? ママサイトにはご用心」など、

こういった専門家の説明は本当に有難い。


DeNAのキュレーションサイトの不祥事以来、

医療記事については監修者をつけるものも増えてきているようだが、

まだまだ妊娠・育児系情報は玉石混合であるというのが個人的な所感だ。


育児モノに限らず、フェイクニュースは往々にして、クリック数を目当てに、

「これが心配」

「どうしても治したい」

「こんなの許せない」

「こんな素晴らしいことがあるなんて」

など、人の危機感、共感力、煩悩につけ込んで来る。


冷静な時だったら、発信者の信頼性や情報の確実性を確認しようと思うが、

特に、震災などデマだと確認し難い混乱時だと、本当に厄介だ。


スマホ・PCさえあれば、なんでも答えてくれる

つくづく便利な時代であるとともに、

トラップの多さにも恐々とする。


まぁ、とはいえ、育児に関しては、

じゃあインターネット以前の世代はどうであったかと言われれば、

きっと不確か&根拠レスなおばあちゃんや世間の伝聞情報に頼ったり

不合理な慣習等に従ったりしたことも多かっただろうから、

回り回って同じような状況ということなのかもしれない。


***


こういった、「情報を嗅ぎ分ける力」というのか

情報リテラシーについては、

個人的には教育段階できちんと習慣化できるように

勉強する必要があると思う。


そういった意味で、数年前の東京大学教養学部の石井洋二郎先生の「肥った豚よりも痩せたソクラテスになれ」の真相に関する式辞は、

本当に素晴らしい内容だ。(確か同学部出身の旦那から教えてもらった読んだ。)


こういう教育は本当に意義のあることだと思う。


***


先般、米国ではロシア系の企業が大統領選への介入を狙って、

Facebookに米国世論の分断(移民へのヘイトや銃など)を助長するような

政治広告ポストを出していたことが発覚した。


情報の選択肢が溢れるほどある今、

自分で選択した情報、そしてそれを元にプラットフォーム側が「忖度」して趣向に合わせて出して来る情報にどんどん埋もれて、

自分の世界だけで生きてしまうリスクが高い。


そのフィードされている情報が本当に正しいものなのか、

虚偽情報出なかったとしても、

自分がいつのまにか偏った情報だけを拾っているのではないか。

常に立ち位置を確認したくなる。


今週のThe EconomistはGoogle・Facebook・Amazonの3社のあり方について特集していた。

その中で「Fake news is not only an online phenomenon」とあったが、

確かに、デジタル以前の世界でも、自分の趣向に合った雑誌を読む、、、などで

「自分の世界」を形成することができたかもしれないが、

今は情報の量・アクセスしやすさともに段違いであるし、

オンラインのプラットフォームで得る情報はその真否の見極めが難しい。


(ちなみに、私は最近育児系の検索ばかりしているからか、

スポンサーポストとして育児系情報が沢山出て来るのがすごく嫌だ。。。)


民主主義の根幹を成す「情報」。


メディア側もさることながら、

一般民衆、受け手側のリテラシーが益々重要さを増していく。

文春砲も、今やついに逆風が吹き始めたが、

喜ぶ人がいて需要があるから砲撃を打ち続けていたわけで。。。


個人的には情報リテラシーについては、

今の時代の必須科目として、

小学校くらいから訓練をした方が良いのではいかと思う。


プログラミングの基本とか今の時代に必要なハードスキルもあるんだろうと思うが、

それ以前に、「情報の扱い方」というソフトスキルがまず大前提に必要だ。


(更にいえば、個人的には社会保障・税金の仕組み、会社運営・起業・投資の方法(実習)、なんかについても小学校くらいからやればいいのにと思っている。)


ということで、教育者の方々、どうぞ宜しくお願いいたします。


向山 淳

Jun Mukoyama's Website ムコウヤマジュンのサイト

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