子ども食堂の大人版:教会での食事提供に参加した件。

米国人で弁護士であり選挙参謀などもしている友人J君は、

ほぼ毎週教会での食事提供のボランティアをしている。


J君はいつもクラスを纏めてくれ、

大好きな友人の1人だったので、

彼が同級生に声をかけていつも仲間を募っている中、

一度は参加したいと思っていたのだが、

夜だったのでなかなか参加できず・・


しかし、学業が終わって少し余裕ができたので、

しかも、この日はJ君の誕生日だということで、

子供をベビーシッターさんに預けて、参加してきた。


***


教会では、毎週特定の曜日に、

レストランのようにテーブルと椅子を並べて、

必要な方に夕食を提供している。


食事はフードバンクから提供された食材や近くのスーパーの廃棄予定品などを使用し、

地元のボランティアのかたがキッチンで料理している。


食事に来るのは、

ホームレスの方、精神的な疾患がある方、LGBTQの方などが主だが、

食事を必要としている人なら、その時間に来れば誰でもいただく事ができる。


今回の食事では、2時間ほどの間で7-80名程度が訪れていた。


この日のメニューは、

前菜がトマトクリームスープ、サラダ、

メインがマカロニ&チーズとプルドポークか、

ベジタリアンの方にはベジソーセージと野菜ラザニア。

デザートにぶどう、ケーキと、飲み物は牛乳パック。


また、食事と併せて、部屋の外には

同じく寄付された持ち帰れるパンやフルーツなどが提供されている。


ボランティアの仕事は、

席に着いた方々に、前菜からサーブして、

最後は洗い物をしたり、

テーブルや椅子を仕舞うところまでだ。


今回のボランティアは、熟練の地元の方数名と、

ケネディ・スクールからはJ君が声をかけて集まった8名程度。


昔ケネディ・スクールに勤めていたという、

フロアを仕切る熟練のおばあ様から簡単なオリエンテーションを受けて、

いざ実践。


サーブするのは学生バイト以来だなー・・と思いながら、

地元のおば様と2人人組になって、席に着いたお客さんに

何を食べるか聞いて、配っていく。


来ていたのは、

30代くらいの若そうな人から80代くらいのお爺さんお婆さんまで、

年齢、人種、性別、本当に様々な人々だった。


明らかにホームレスの姿の方もいたが、

綺麗なスーツを着ているような人、主婦風の人、

話しかけて欲しく無さそうにイアフォンをして端っこに寄っている人、

色々な人々が一緒にテーブルを囲む。


「このスープ地獄みたいな味だな!」

と悪態をつかれる事くらいはあったが、

総じて朗らかに時は過ぎていって、


皆さんとても食事を楽しみにしている様子がわかった。

(そしてホームレスの方々は生活のためか、

大きな袋を持ってパンパンにお土産を持って帰っていた。)


片付けを始める頃には、

部屋の中にあったピアノを弾きだすおじいさんがいたり、

最後の椅子やテーブルを片付けるのを

手伝ってくれるホームレスのおじさんがいたり。


そんなところに、苦しい状況でも楽しさを忘れない

アメリカ人っぽい姿を見た気がした。


***

(今回参加したケネディ・スクールの同級生メンバー。)


自分のお誕生日も含めて、毎週この活動をしているJ君。

若い時からボランティアという活動が身近なアメリカ社会を感じる。


ケネディの同級生たちは、とにかく本業の他に本当に色々な分野に貢献して人が多い。


・ 今日おもちゃをYMCAの恵まれない子供達に届けにいくが一緒に行く人?


・ そろそろ卒業で引越しして荷物を整理したら要らない服が出るだろうから、この箱に入れてください、それをAIDS foundationが運営している寄付センターに持って行くから。


・ ガザ地域の子供達のためにチャリティ・ランをします。


・ いつもキャンパスのカフェテリアで食事提供してくれたり、掃除をしてくれる人に感謝を示すため、ギフトカードをあげるから寄付をしてください。


・・・などなど、一週間で沢山の声がけがある。


本当に様々な同級生が、身近なことから壮大なことまで日々仲間を募っている。


私がこの活動を見ていて思ったのは、

世の中には本当に多くの課題があって、全ての課題を解決するのは難しい。

(というか解決するなんて傲慢で、1人づつが少しの影響力を行使するしかない。)


そして、課題に貢献するにも様々な方法がある。

経済活動かもしれないし、立法・行政かもしれないし、

直接の物理的なサポートかもしれない。


しかし、本業での貢献とは別途、

自分のリソース(お金・時間)のうち、自分が決めたほんの少しでも、

自分がパッションを持っている課題や気になる問題に関する社会活動のために、

振り向ける、と決めることはできる。


特に、J君のようにオン・ザ・グラウンドの手を動かすような活動に費やすことで、

色々な事が見えてきたりする。

(そしてそれをなるべく楽しく続ける、というのも大事だ)


それぞれ違う分野で活躍しながら

コミュニティ活動や寄付活動をするケネディの学生たちから、

そんなことを学んだ。



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